2013年6月22日土曜日

そして誰も出なくなった(1)

クレジットカードを紛失した。気づいたのは数日後で、あわててカード会社に電話してすぐさま使用停止にしてもらった。夜中だったにもかかわらず親切丁寧な応対で、ご苦労さまである。カードは幸い悪用されていなかったので安心したが、ひとつだけ「カード引き落とし」になっている支払いがあるので、連絡をするように案内された。数年前にパソコンを購入した際、モバイル通信用の端末も併せて買ったのだが、その通信費が毎月数百円、このカードからの引き落としになっていたのである。

その通信会社・S社の「お客さまセンター」は、S社の携帯電話からは無料の番号があるが、他社携帯電話からは掛けられないらしい。そこで固定電話から電話(無料)することにした。「総合案内」に電話すると、自動音声案内が女性の声で流れる。「お電話ありがとうございます。S社カスタマサポートです。○○、××の変更に関するお問い合わせは411を、基本パック・安心保証パックの変更に関するお問い合わせは412を押してください。該当するお問い合わせ番号を押してください。携帯電話をなくした場合の利用停止または再開は1、ご利用料金・携帯電話の分割支払いの確認・お支払い方法の変更は2、電話機の操作方法・故障・エリア・△△コードは3、料金プランやオプションサービスの確認・変更・各種キャンペーンについては4、S社ポイントの確認・利用・電池パックの交換は5、携帯電話番号ポータビリティは6、を押してください。もう一度お聞きになる場合は※を押してください。」 ここまで結構早口である。その後英語によるアナウンス(意味はわからない)が流れる。もう一度聞いて、「2」を押す。するとまた自動音声女史が登場し、今度はわりとゆっくり、余裕が感じられる。「通話料金は1、請求料金・請求書再発行は2、分割支払い回数・金額は3、お支払い方法の変更は4、を押してください。」 ためらわず「4」を押す。

彼女は続ける。「お支払い方法のご変更ですね? 変更をされたいS社携帯電話の番号を押してください。」 (携帯電話の番号? モバイル通信用の端末にそんなものあるのか?) アタフタしていると、「番号が確認できませんでした。恐れ入りますが、もう一度番号を押してください。変更をされたいS社携帯電話の番号を押してください。」 そのうち、購入時の箱からカードが出てきて、そこに電話番号を見つけた。番号を入力する。「お客様の携帯電話の番号はXXXXXXXXXXXですね。よろしければ1、間違った場合は2、を押してください。」 落ち着いて「1」を押す。すると彼女は続ける。「お届けいただいております4桁の暗証番号を押してください。」 暗証番号なんか設定してたのか?(これかな?)と思う4桁を押した。「お客様情報が確認できました。」

ゴールは近い。自動女性は続ける。「各種金融機関へのご変更をご希望の場合は1、クレジットカードへのご変更の場合は2、を押してください。」 ん? クレジットカード“へ”の変更ではないから、「1」かな…? 「1」を押す。彼女は、「各種金融機関へのご変更は郵送での受付となります。なお、お申込用紙のご送付先は請求送付先に限らせていただきます。お申込み用紙の郵送をご希望の場合は1、キャンセルする場合は2、を押してください。」 郵送? あらら、なんかメンドくさいことになってきたから戻ろう。「2」を押してキャンセルっと。すると彼女は弾む声でこう言った。「お申込み用紙の郵送をキャンセルいたします。ご利用いただきましてありがとうございました。プーップーップーップーッ…」(続く)

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