2013年7月15日月曜日

ヒゲと先生

平日の昼間に電車に乗っていたら、途中駅で制服姿の中学生が大挙乗り込んできた。下り列車の閑散とした車内でボケっとしていた私は、一転、彼・彼女らに取り囲まれるような形勢となった。

晴れた暑い日であった。彼らは手に持つ書類かなにかで扇ぐものだから、その汗臭さが、そして喧騒が私を取り巻いた。だからといって眉をひそめる私ではないが、ボケっとはしていられなくなった。見ると、白くて丈の長いタイプの靴下を履く女子もいれば、くるぶしの下でカットされているタイプを履く子もいる。最近の制服では靴下は自由なのかな…、などとさりげなく見物していると、「静かにしろ」と男性の声が聞こえた。瞬時に(引率の先生だろう)と思い、声の方を見やると、ドア付近に立つ彼は車窓の外を眺めている。30歳台半ばか、日に焼けたように色黒で、髪はやや逆立てており、黒縁のメガネをかけ、濃い色のポロシャツと短パンという格好だ。口ヒゲは剃ってあるが顎ヒゲをたくわえている。…イマ風だ。(あれ?先生じゃないのか? …いや、先生だろな)と意外な風貌に一瞬目を凝らした。同じ駅で降りた我々は改札を出た後も同じ方向で、引き続きご同行となったが、車内の彼らとは別の集団を引率している50歳台前半くらいの先生が、信号待ちの彼らに声をかけている。見ると、半袖シャツとチノパンという格好に、こっちは口ヒゲと顎ヒゲをたくわえている。先生の間でヒゲが流行っているのかな…。

ところで先日、中学校の同窓会に参加した。ほとんどが30年ぶりの再会であり、懐かしい顔がいくつも見られた。しかし詳細な記憶はお互いに薄れていたようである、なにか「手探り」なカンジでやりとりが進んだ。3年時の担任の先生にも会え、ほかの先生方もあまり変わっていないことに驚いた。「…ということは、あの時は○歳くらいだったんだな」などと話しが盛り上がったりもした。80歳を超える英語の先生は、ますます意気軒昂なご様子。いろいろな先生の話題が出たが、そういえばヒゲをたくわえていた先生は思い出せない(無精ヒゲはあったように思うが…)。

30年前に比べ、世間ではヒゲの「市民権」は高まったように思われる。とは言え、サラリーマンの大多数は、やはり出社前に丹念にヒゲを剃っているのが現状だろう。「先生だからこそ身だしなみには一定の規律を求めたい」というのは、…ナンセンスなのであろうか。

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